いさぢちんメモ

d.hatena.ne.jp/mosshm/より移行。

南伊豆 子浦 日和山遊歩道〜三十三観音

さて、今回の目的地はこちら。

南伊豆の子浦にやってきました。対岸に見えるのが子浦で、手前側は妻良(めら)という港だそうです。あいにくの天気ですが、雨さえ降らなきゃ関係ないよねっ!


子浦日和山遊歩道にある三十三観音が主な目的です。事前に調べたのですが、ウェブサイトなどでは満足な情報がなく、結局は現地の案内板が頼りというあたり、観光に力を入れているのかそうでないのかちょっと微妙。というか、普段は釣り客、夏は海水浴場となって民宿がメインの漁師町のようなところなので、訪れるひとは観音さまとかあんまり興味がないのかも。

しかし困ったのが駐車スペース。観光協会のすぐ近くに有料の駐車場があるものの、さすが夏は海水浴場になる場所なだけあってお高い。1日1000円の駐車場代というのはちょっと払う気になれず、また釣り客は港に駐車しているけれど実際は駐車禁止なので、ひとまず子浦の町をちょっと離れ、地図でいうところの落居口まで行きました。

お土産屋さんがありますが、閉まっていました。
さて、実はこの峠の茶屋さんとダイドー自動販売機の間にある小道が日和山遊歩道の落居口なのですが、そうと気付かず間違えて三浜小学校の方へ歩いて降りていってしまい、気付いたら子浦の町のなかに。


民家の間の狭い階段を降りていって海まで降ります。海辺の町っぽい雰囲気がよいですが、意外なことに野良猫一匹見ませんでした。

結局歩いて港がわの日和山遊歩道入口まで戻ってきてしまったので、予定を変えて、ここから落居口まで歩いて戻ることに。


入口付近には三面八臂の馬頭観音さまらしき方がいらっしゃいました。頭部の造型がおそらく馬頭だと思うのですが、ちょっと自信がありません。


登りはじめのころは階段があって安心します。そのうち階段もなくなっていきますので、重装備でなくともそれなりの格好をしていった方がいいでしょう。せめて運動靴にズボン程度の服装が望ましいです。


ウバメガシの群生地のなかを歩いて行きます。

森の中でもひときわ目立つ赤い鳥居が見えてきました。

彌助稲荷だそうです。小さなお社で、狛狐さんはいらっしゃいません。
この左わきを登っていくと、お目当ての三十三観音に到着します。

火山の噴出物が固まってできた岩場が浸食されてできたと言われている半洞窟に、三十三観音がいらっしゃいます。


人ひとりいない森の中で、この崩れ落ちてきそうな半洞窟というロケーションに石仏群、ちょっとドキドキしました。

さて目的の三十三観音さまもみたのでもう帰りたい……。
とはいえ、落居口まで戻らないといけないので、このまま日和山遊歩道を登っていくことにします。たぶん1kmくらいでしょう。

ひとまず三十三観音から降りたところに弁財天さまの小さなお社が。

こちらも狛犬さんは不在でした。


人気がなさ過ぎて不安になってきますが、一応道があるのでどこかに続いているはず。

ようやく開けた場所に出ました。お天気が良ければ絶景だったんだろうなあ。

案内板があると安心するくらいには不安でした。あと0.5km、楽勝です。

地図にもある慈母観音さまが見えてきました。ここで道が二つに枝分かれしていますが、地図を信じて右へ曲がり、無事落居口へ出ることが出来ました。上の方の「峠の茶屋」さんのところですね。まさかここに出てくるとは、とちょっと驚いた。

おしょくじ

駐車場代をケチったので、せめて地元の料理屋でご飯を食べて帰ろうと思い、子浦でほぼ唯一(ネットで調べたらここしか出なかった)の今津屋さんに寄りました。海辺の町ですからさぞかし美味しい磯料理が食べられる事でしょう。

まるで田舎のおばあちゃんち(いないけど)にでも行ったかのような佇まいの店内がとても落ち着きます。

磯炊きご飯をいただきました。アワビ、サザエ、トコブシなどの貝類を炊いたものをご飯に乗せたもの。1260円。

大変美味しゅうございました。