いさぢちんメモ

d.hatena.ne.jp/mosshm/より移行。

地図看板のセールス

どういう経緯でやってくるのか知らないけど、地図看板へ勝手に名入れして持ってきて料金をせしめようとする詐欺紛いのセールス。いや、紛いじゃなくて詐欺だな。
「はい、こちらにお宅が書かれていますので料金2100円になります!」
みたいに強制的に料金をふんだくろうとする。もちろん頼んだ覚えはないし、地図に載せて欲しいとも思わない。
いつもやってくるセールスの人は、随分と高圧的で「もう書いちゃったんだから料金支払って貰わないと困ります」だとか「契約書だってあるんですよ」とかいいつつ見覚えのない紙っきれを見せつけたりする。たぶん偽造だろう。相手にするだけ無駄。うっとうしいからって負けて払ったりすると、また次の時にやってきたりするらしいので、丁重にいやむしろ相手の上を行くような高圧的な態度でお断り。
でも今日やってきた看板セールスさんは違ってた。
雨の中、地図看板を小脇に抱え、背中を丸めてやってくる老人。見るからに人の良さそうな顔。とてもじゃないけど人をだませるような顔じゃない。けどセールスはセールス。私は先制攻撃とばかりに「地図看板でしたらいつもお断りしているんですが」と言い切った。まだ看板の説明すらしていない段階で。
するとその人は看板に家の名前が書いてある部分を指さしながら固まってた。
で、すごすごと退散。また次の機会がありましたら‥と、とても弱々しい言葉を残して去っていった。
んーー。いつも来るうっとうしいセールスマンみたいなのを想定して迎撃したので肩透かしをくらったような気分。というかあまりに寂しそうに去っていったので、逆にこっちが悪い事をしたような気分に。
ふと、看板の料金くらい払ってもよかったかな、なんて思ったり。

‥‥はっ。

そ、それが手かッ! 気弱そうな老人を装うことで契約をものにしようとゆー人情に訴えかける卑劣なセールステクニックなんだな!

なんてこたぁないよな。